恋愛「鬼十則」について 1男性から見た見解

( ゚Å゚)うm

電通「鬼十則」を元に恋愛「鬼十則」というものがFacebook上でちょっとした盛り上がりを見せました。

男性側からしたら「おぉ、女性がこんなに頑張るとは…」や、女性からしたら「わかる~☆!私も頑張る!」って感じで共感が得られたんですかね。

ふーんって思いながらも、不覚にも興味深いと感じたので雑記として記します。

とりあえず10項目の感想から。

 

1.ムードは自ら「創る」べきで、与えられるべきでない

 ドラマや少女マンガにおいては、ムードは男性が「創る」という流れがあり、それを真に受け信じると受け身で積極性の掛ける人になってしまう。本質を言えば、どちらかが一方が意図的にムードを創るとうまくいかないだろう。言うならば、ムードや空気の方向性を仕掛ける事は可能だろうが、それ自体を創ろうとすると空気の読めない人間認定される可能性が高い。餌を巻いて、そういうムードに誘導できるような人(コミュ力の高い人)は良いが、そういう人ばかりでないのも事実。気をつけよう。


2.プロポーズとは、先手先手と「働き掛け」て行く事で、受け身でやるものではない

 結婚したいと思うならそうなんだろうな。ただあまりにも先手を打とうと頑張り過ぎると「結婚のために必死w」って成りかねない。何事も程々。

 

3.「大きな」と取り組め、小さなはおのれを小さくする。

 一瞬性的な意味に思えたが、きっと気のせいだろう。夢とか器の話なのだろう。これは身の丈にあった人を正確に自己分析している人には有効だろう。自己分析をちゃんとできていないと、自分が「小さな女」という立場となり、恋愛成就は厳しくなる。

 

4.「難しい恋愛」を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。

 恋愛に簡単・難しいっていうのが有るのがまず驚きだ。総じて難しいと思うのは、自分がモテナイからなのだろうか。仮に「難しい恋愛」があったとして、これは何に大して進歩があるのだろうか?結婚の道程?それとも”次の恋愛”なのだろうか…そうか…踏み台…

 

5.惚れ込んだら「放すな」、殺されても放すな、目的完遂までは……。

 惚れたら手に入れるまで諦めるなって意味なのだろう。殺されてもっていうのは振られてもって意味かな?いや、目的完遂する前に諦めろって。ストーカーはかなり嫌がれるとおもいますよ。”目的完遂までは……”の”…”が気になるけど、恐らく目的完遂したら「放しても良いよ」って事なのだろう。

 

6.相手を「引きずり回せ」、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

 主導権の話ですね。これは恋愛成就したあとの話でしょうか。成就した事も、主導権を握って優位に立つことを考えるとは怖い怖い…「好きです」って告白されて付き合い始めていきなり引きずり回されたら嫌だなぁ…付き合う前なら引きずり回されたらよっぽど好きな相手じゃないとないわ…

 

7.「次の約束」を持て、次の約束を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

 デートする時に「次の約束」(つまり次のデート)を決める事で攻略の糸口を見つけるという考え。これは良いと思う。

 

8.「自信を持て」、自信がないから君のメールには、迫力も粘りも、そして厚みすらがない。

 なるほど、メールには迫力・粘り・厚みがあるべきコミュニケーションツールだったのか。メール一通一通が重い…もっと気軽にコミュニケーションできないものだろうか。恐らくLineとかのチャット型はそういった煩わしさが無いから男女ともに受けが良いと思う。メールに迫力・粘り・厚みは無くて良いと思う。

 

9.頭は常に「全回転」、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、TOHOシネマズとはそのようなものだ。

 TOHOシネマズは映画館だったと思うがこれは”映画デートの際も気を抜くな!”って事なのだろうか。周りに気を配ってるぐらいなら映画にもっと集中して欲しい。勿論時間つぶしだけの映画館デートという事もありえなくもないが、映画を見終わった後にお茶でもして映画に関する話で盛り上がった方が100倍有益だと思う。映画からそれるが、最近の傾向からすると一分の隙があったほうが(ドジっ娘)ややモテるかもしれない。ただこれは素でやらないと、創ったドジは言わないだけで見破っている男はかなり多い。

 

10.「ケンカを怖れるな」、ケンカは進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

 自分の主張はちゃんとしたほうが良い。これも成就後の話?成就前でも、お互いの意見をはっきり言える関係は重要だと思う。母が出てくるのに父の存在感の薄さ…

 

 さて、本題に入ろう。太字で書いた部分が改変された部分である事は気付いた方も多いだろう。ここに焦点を当てて分析をしてみよう。「仕事」という改変元の単語は「ムード」「プロポーズ」「」「恋愛」「メール」として置き換えられている。これは非常に面白い。何故なら、仕事を「コミュニケーション」「人付き合い」「(打ち合わせ時の)雰囲気」等と自然と変換して考えているからだ。きっと仕事のできる人がこの改変を行ったのだろう。それはおいといて、仕事という万人がボンヤリと共有している”複数の要素が絡む難しさ”という理解を利用して、共感を得る作戦は上手い。

 「周囲」を「相手」にしたのも興味深い。全体を通じて組織を形容する単語が”1対1”となるように改変されていて、ここの改変がそれを決定づけている。恋愛はあくまで自分と相手、なのだろう。しかし、周囲の気配りも重要です。周りが視ないで、相手ばっかり視て突っ走ろうとすると失敗するのでは。

 

2200字ぐらい書いて飽きてきたのでまとめます。

全体的に恋愛を難しく捉えすぎ。そう感じるのは、きっと身の丈に合っていない恋愛を成就させようとしているから。3.の感想にも書いたけど、背伸びして大きな男を望むという事は相対的に「小さな女」となってしまうのだ。また、3の男を女にして置き換えてみよう。「「大きな女」と取り組め、小さな女はおのれを小さくする。」こうなると判ると思うが、自分が大きな女でないとそもそも取り組めて貰えない。そんな状況なのに、プロポーズとか殺されても放すなというストーカー紛いなアプローチは逆効果でしか無い。

メール一通にかける思いは凄まじいのに出てくるデート例がTOHOシネマズというのもなんか腑に落ちない。リアルだとコミュ障になっちゃうから映画デートで時間稼ぐ作戦なのか?まず取り組むためにはリアルでのコミュニケーションは重要。これはどちらかというと「質」より「量」だと思う。無論、質もあるに越したこと無いが、いきなり質をあげるのは難しいだろうし、実践していく事が質をあげる一番の近道なのではないだろうか。きっかけとして映画の話題は良いだろう。そのためにも映画を全力で視て、あとでお茶でもしながら映画の話しをする…相手が映画をちゃんと見ていれば有効な手段だと思うけどなぁ。周囲に気を使うタイミングが違うでしょ。「周囲」を「相手」に改変して、「サービス」を「TOHOシネマズ」にかえてる場合じゃない。

 

ここに来て気付いたが元の文章を載せていなかった。代わりに改変元単語を書きに記す。

  1. ムード=仕事
  2. プロポーズ=仕事
  3. 男=仕事
  4. 恋愛=仕事
  5. 惚れ込んだら=取り組んだら
  6. 相手=周囲
  7. 次の約束=計画、長期の計画
  8. 仕事=メール
  9. サービス=TOHOシネマズ
  10. 摩擦=ケンカ

何れにせよ、会社で配られたノートの社則に直接ペンで書き込み、ネット上にアップするとは肝っ玉の座った人だと思う。本人のコメントも含め100件ほどあり全部読めばより詳しく正しい改変者の意図を汲み取る事ができるのかもしれない。